パーソンセンタード・アプローチの最前線――PCA諸派のめざすもの』

ピート・サンダース[編著]/トニー・メリーほか[著]/近田輝行ほか[監訳]/末武康弘ほか[訳]

2,310円(税込)

ISBN978-4-434-11454-0 C0011
パーソンセンタード・アプローチの最前線――PCA諸派のめざすもの パーソンセンタード・セラピーを本当に学びたい人のための最新テキスト

PCA諸派の発展と新たな展開、その共通点と違いを各派の気鋭の研究・実践者が明らかにする。
読者の便宜のため、豊富な関連文献/邦訳書が「傍注」として付されている。

■CCT・PCAの歴史:出来事・年代・考え方 ■古典的クライエントセンタード・セラピー ■フォーカシング指向心理療法 ■体験的パーソンセンタード・セラピー ■心理療法への実存的アプローチ ■誠実な統合に向けて ■補足:パーソンセンタード・アプローチ:カウンセリングとセラピーにおける位置づけ
本書は英国のPCAの諸流派が集まり、今後の発展のために共通基盤を確認すると共に、流派間の違いを論じ合う形で書かれています。比較的コンパクトな各章に、それぞれの立場の要領を得た紹介と、最新の情報がぎっしりと詰まっており、PCAの本質を問う中身の濃い議論が展開されています。日本には日本の PCA導入の歴史と展開があり、90年代のロジャーズ再評価の動きとともに、出版物も増え、そこで学んだロジャーズ派の第三世代がすでに活躍しはじめています。また古典的なPCAとフォーカシングとの関係は、導入段階から英国とは事情が異なり、より柔軟な、日本的習合が進んでいます。英国の問題をそのまま私たちの問題に置き換えることはできないかもしれませんが、習合や折衷が得意な私たちだからこそ、本書で提起される根本的、原理的な問いかけには、正面から向き合わなければならないと私は考えています。もちろんそれはPCAという枠をこえたセラピスト、カウンセラーにとっての問いかけでもあると思います。
「監訳者あとがき」より
コスモス・ライブラリーのロジャーズ関連書
『フォーカシングで身につけるカウンセリングの基本――クライエント中心療法を本当に役立てるために』
『カール・ロジャーズ』
『鋼鉄のシャッター――北アイルランド紛争とエンカウンター・グループ』
『ロジャーズのカウンセリング(個人セラピー)の実際』
『学習する自由・第3版』
『カール・ロジャーズ入門――自分が“自分”になるということ』
『パーソンセンタード・カウンセリングの実際――ロジャーズのアプローチの新たな展開』
『禅セラピー――仏教から心理療法への道』
『自己牢獄を超えて――仏教心理学入門』
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