秘教から科学へ― エネルギーシステムと進化 ―』

神尾 学[著]

定価(本体2,700円+税)

ISBN978-4-434-21950-4 C0014

秘教から科学へ― エネルギーシステムと進化 ―

私たちは、そして、この宇宙の森羅万象は、なぜ存在するのか?

現在、医学の世界から「エネルギー革命」とも呼べるパラダイム・チェンジが起こりつつある。
秘教をもとに考察すると、この動きはやがて医学を超え、教育、心理、生物……宗教、芸術……
経済、政治まで、あらゆる分野に波及し、「エネルギー」によって全体を統合した壮大な新パラダイムへと成長していくことが、予想される。
その全体像を理解するための基礎的情報を、幅広く体系的に網羅して紹介する。

【本書の内容】

第一章 秘教および本書の概要

秘教とは何か/各章の概略

第二章 宇宙論に見る秘教と現代科学の共通性

科学的宇宙論/秘教的宇宙論

第三章 “神”の世界の構造

地球を導く“神”の世界の構造/太陽系以上の宇宙における“神”の世界の構造

第四章 魂の進化と人類の歴史

個人の歴史〜魂の進化/人類の進化と歴史

第五章 人間の界層構造、生死・死後の世界と再生誕

人間の構造(1)/生死・死後の世界と再生誕

第六章 エネルギー・システムとしての人間、そして人生 

人間の構造(2)/肉体を持った期間の生活

第七章 地球上の進化とエネルギー・システム

自然界の存在と人間集団/宇宙内存在として生きる


「私たちは、そして、この宇宙の森羅万象は、なぜ存在するのか?」という問いに対し、様々な回答がありうる中で、「進化するため」というのは、一つの有力な答ではないだろうか?
神智学〜アリス・ベイリーの教え=秘教の中では、「それ自体の進化の目標を達成したものは、存在する意義を失い消滅する」と語られている。いかなる存在も、存在する限りはいまだ進化の途上であり、その先に続く道を目指して歩んでいるのである。
一方で「エネルギー以外のものは、存在しない」とも言われる。あらゆる存在はエネルギーの顕れであり、またその存在が絡み合って起きる現象もまた、エネルギーによって引き起こされる。
したがって、秘教に基づけばこの宇宙は、その中に包含されるあらゆる存在がそれぞれの進化の目標に向かって進むことにより織り成される、壮大なエネルギー・システムを形成していることになる。
しかも、その場合の宇宙には、様々なスケールのものが想定されうる。すわなち、私たち人間=小宇宙から、地球〜太陽系〜それを超えた大宇宙まで……
その姿を正しくイメージできたときには、めくるめくめまいのようなものすら感じられるが、秘教はそれを、宇宙全体に普遍する数学的秩序によって、美しく明快に説明していくものでもある。


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