インテグラル理論を体感する ― 統合的成長のためのマインドフルネス論 ―』

ケン・ウィルバー「著」、門林 奨 「訳」

定価(本体2,700円+税)

ISBN978-4-434-27093-2 C0011

インテグラル理論を体感する ― 統合的成長のためのマインドフルネス論 ―

自分が無意識に従っている「隠れた地図」を掘り起こし、もっと健全で、包括的で、素敵な地図へと置き換えよう。

この複雑で多様な世界のなかで、私たちの自己は、かつてないほど多様な声を聞きながら、形づくられ、反応し、 変化しています。
けれども、私たちはその中で迷子になっていないでしょうか。あるいは、迷子にならないために、心や世界についての何らかの「地図」を学んだかもしれません。しかし、その地図はどれほど包括的で、どれほど普遍的で、どれほど多様な見方に開かれたものでしょうか。
本書では、さまざまな声や視点にマインドフルな気づきを向けていきます。そうすることで、自分が無意識に従ってきた地図を意識化し、これまでよりも遥かに包括的で統合的な視野から、自己、他者、世界を捉えられるようになるでしょう。

【本書の内容】

◎イントロダクション

マインドフルネスとは何か / 隠れた地図を掘り起こす / 二種類のスピリチュアリティ 他

◎第一章 グローイング・アップ:発達という隠れた地図

古代的段階 / 呪術的段階 / 神話的段階 / 合理的段階 / 多元的段階 / 統合的段階 他

◎第二章 ウェイキング・アップ:悟りへの道

さまざまな意識状態 / 粗大、微細、元因 / 目撃者 / 一なる意識 / 原初の回避 他

◎第三章 ショーイング・アップ:意識にそなわる多様な視点

四象限とは何か / 人間関係における四象限 / 「私」の視点と「それ」の視点 他

◎第四章 発達のさまざまなライン:多重知能を探究する

さまざまなライン / 各ラインへのマインドフルネス / 統合的サイコグラフ 他

◎第五章 在るものすべての全景画


◎本書の位置づけ◎

1. インテグラル理論への最新の入門書の一冊

2. インテグラル理論の最も深い部分を体感することのできる深遠な実践書

3. インテグラル理論の各要素に気づきを向ける「インテグラル・マインドフルネス」の概説書

日本語に翻訳されたウィルバーの新著としては、2010年に翻訳出版された『実践インテグラル・ライフ』以来、実に10年ぶりの書籍!


■ 著者/訳者プロフィール ■

著者:ケン・ウィルバー(Ken Wilber)

1949 年、米国オクラホマ州に生まれる。
最初の著作『意識のスペクトル』以来、トランスパーソナル心理学の代表的な理論家として知られるようになる。その後、大著『進化の構造』とそれに続く一連の著作群を通して、自らの思想を文明論的なものへと拡張し、現在はインテグラル理論(インテグラル思想、統合哲学)の提唱者として認知されている。

訳者:門林 奨(かどばやし しょう)

1988 年生まれ、大阪府堺市出身。京都大学理学部卒(地球物理学)、同大学院教育学研究科修士課程修了(臨床教育学)。
現在はインテグラル理論や発達理論の分野を中心に、英語文献の翻訳をおこなっている。翻訳書に『インテグラル理論:多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル』(日本能率協会マネジメントセンター)、翻訳論文に「自我の発達:包容力を増してゆく9つの段階」(日本トランスパーソナル学会)。
URL >http://shkd.jugem.jp/

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