学習する自由・第3版

カール・ロジャーズ、ジェローム・フライバーグ[著]/畠瀬稔、村田進[訳]

3,570円(税込)

ISBN4-434-08570-0 C0037
学習する自由・第3版 ロジャーズの教育論・実践の発展的継承

昨年『ロジャーズが語る自己実現の道』(岩崎学術出版社)が、また、今年に入って『ロジャーズを読む・改訂版』(岩崎学術出版社)、『ロジャーズ再考――カウンセリングの原点を探る』(培風館)、さらに『カール・ロジャーズ 静かなる革命』(誠信書房』が相次いで刊行され、再評価の気運 が高まっているカール・ロジャーズ。 本書『学習する自由・第3版』は、そのロジャーズの『創造への教育 Freedom to Learn』およ び『新・創造への教育 Freedom to Learn for the 80's』のエッセンスを継承しつつ、アメリカにおけるその後の教育状況の変化を踏まえて、新たにヒューストン大学教育学教授ジェローム・フライバーグによって大幅に増補・改訂され、今日の教育状況の改善に資するようアップデートされて、 Freedom to Learn : Third Editionとして1994年に出版された待望の書の全訳
《本書の内容》
第1部 諸々の困難と機会
■なぜ子どもたちは学校を愛するのだろうか? ■今日の授業の挑戦
第2部 教室の中の責任ある自由
■小学6年生の教師の実験 ■生徒とともに成長するフランス語の教師 ■ファシリテーターとしての管理者 ■他の自由の促進者たち
第3部 教師に向けて
■学習を促進する対人関係 ■ファシリテーターになること ■自由を築く方法 ■教育の政治学 ■パーソン・センタードの教室に規律はあるのであろうか? ■教育におけるパーソン・センタードの諸問題の研究
第4部 哲学的および価値観にもとづく断章
■価値づけ過程に対する現代的アプローチ ■自由とコミットメント ■目的:十分に機能する人間
第5部 学校教育の一時停止
■学校を変革すること:パーソン・センタードの視点
第6部 旅は始まった
■いくつかの振り返り
《付録》変化のための資源:学習コミュニティ

“『学習する自由』は、教育改革の真の意味について語りかけている。ロジャーズとフライバーグによって、われわれが国のために掲げた教育目標は、生徒たちが真に求める――安全、愛情、尊敬、責任、尊厳への――ニーズに向き合ってこそ、達成できることを思い起こさせる。これこそ、アメリカがもっとも必要としている改革である。”

――デーヴィッド・バーリナー


“われわれの学校をよりよく改善し、今までとはちがった組織にさえする必要があることを具体的に描く出版物が増える中にあって、それに加えられる、歓迎されるべき重要な出版である。”

――ウイリアム・グラッサー


“『学習する自由』は、よく書かれており、胸をときめかされる内容である……が危険でもある! あなたが重要であると考えるアメリカの若者のスクーリングの仕方への挑戦ともなっている。フライバーグは、ロジャーズの著作に新たな説明とケースを継ぎ目を感じさせないようにつなぎ合わせて、優れた仕事を行った。その結果、このテキストは、十分に強化され、今日の世界に見合ったものになっている。”

――フローラ・ローバック


“カール・ロジャ−ズとジェリー・フライバーグの声は、美しいカンタータに調整されて、われわれ人間が学校に何を求めるのかを決めることにも挑戦している。子どもたちは、民主的な社会に参加し、丈夫に育ち、貢献するために、何を知り、行うことができるであろうか? 『学習する自由』は、われわれが、求めるものを手に入れることを示す。ひとつの強力なメッセージである!”

――ジェーン・スターリングス

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