心理療法の彼岸――加藤清翁卒寿記念論文集』

山本昌輝・青木真理[共編著]

2,100円(税込)

ISBN978-4-434-16416-3 C0011
心理療法の彼岸――加藤清翁卒寿記念論文集

彼岸からの伝道師・精神科医 加藤清翁へのオマージュ

本書は稀有の精神科医・教師である加藤清翁に学んだ13人の著者が、翁から受けた学恩に感謝し、卒寿を祝うために書いた論文集で、『風土臨床:沖縄との関わりから見えてきたもの──心理臨床の新しい地平をめざして』で発表された成果の一部が発展的に盛り込まれている。

■ ニラーハラー(ニライカナイ)の旅人達 ■ 加藤先生と「こども」■ お祝いの琉歌との出会い ■「抱える」と いうこと〜あっちの世界とこっちの世界の狭間での体験から〜 ■「あれか、これか」を超える――沖縄での体験を 通じて ■ 聖地(水源)をたどる旅 ■ 現代社会とシャマニズム ■ オキナワ体験によるスピリチュアリティの開け ■ 唯識大乗と大脳小乗 ■〈まれびと〉の意識と永遠回帰の現象学 ■「カミとの対話」としての心理療法過程 ■ 処遇困難な精神障害者との関わりの中で見えてきたこと ■ 木景療法――その臨床的意味についての一考察 ■ 人 間、樹木、心理療法 ■ 精神分裂病の治癒とは何か

《好評既刊》

風土臨床:沖縄との関わりから見えてきたもの

──心理臨床の新しい地平をめざして──

青木真理[編著]

沖縄の「カミンチュウ」から学んだ知恵を
心理臨床に活かす試み
沖縄の方々、心理臨床に携わる方々へ

心理臨床に携わる6名の著者は、あるカミンチュウ(カミゴトに関わる人)から沖縄の祭祀、暮らしについて、特に、ある土地に生きる人間が、その土地を住まいとするさまざまな存在と調和しながら生きる智慧を学んだ。そのことを、それぞれの心理臨床という営みのなかに生かし、そうすることで沖縄にお返ししたいと思い、本書を編んだ。「風土臨床」という言葉は、そうした願いから生まれた言葉である。沖縄に住まいされている方、沖縄の伝統、信仰に関心のある方、心理臨床に携わる方に、特に読んでいただきたい。

■ 風土へのまなざしのはじまり ■ 心理臨床家の沖縄研究(カミゴトの関与観察――玉城安子さんとの出会い/夢の叡智/カミンチュウ(玉城さん)の夢)■ 沖縄研究と風土臨床(土地から教えられるもの/からだと風土/風土臨床――自然から受け取り、お返しすること――)■ 風土臨床の展開(風土臨床の態度と実践/風土臨床と心理療法)■ 沖縄神学と風土臨床(沖縄神学と風土臨床の間/住まうということ/御嶽のコスモロジー/祈りと心理療法)

〈定価2100円〉


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