グルと弟子の心理学――魂の道を求めて〔I〕』

マリアナ・カプラン[著]、小林真行[訳]

1,785円(税込)

ISBN978-4-434-19046-9 C0011
グルと弟子の心理学――魂の道を求めて〔I〕

依然として問題であり続けているグルと弟子の関係に潜んでいる闇を明るみに出し、両者の真に創造的なかかわり方を提示する

本書は、広範な事例と学問的成果に依拠した師弟関係論であると同時に、著者自身が歩んできた魂の遍歴の記録でもある。真のグルとは、無知な弟子たちにつけ込むような存在でもなければ、誰にでも気軽な救済や慰めを分け与えてくれるような存在でもない。それは、人類の中に綿綿と受け継がれてきた英知の灯(ともしび)を伝達するというたった一つの目的のみに仕える存在なのである。

道を求めるすべての探求者に贈る、
魂の旅のガイドマップ

◇ 本書で扱う主なテーマ ◇

● さまざまな精神的指導者の見わけ方 ● 危険な道や落とし穴の指標
● 心理療法が効力を発揮する場面 ● 明け渡しや伝授のメカニズム
● グルとしての資格、弟子としての資格

“グルの問題という本質的な問いかけにかんして、本書の考察は実に重要だ。決定版といってもさしつかえない。専門 家にも初心者にも、ともに役立つ内容が詰まっている。この計り知れない重要性をもったタイムリーなトピックについ て、本書には文字通りあらゆる側面が網羅されている。その筆致も、幅広い心配りと簡潔さが組みあわさった見事なも のだ。このトピックにかんしては、もはや本書の中ですべて(もしくは、ほぼすべて)いい尽くされているのではないか と思う。既に霊性の道を歩んでいる人はもちろんのこと、これから道を歩もうと思っている人にも、是非とも一読を勧 めたい。”
――ケン・ウィルバー(『インテグラル・スピリチュアリティ』の著者)

◎いざ、スピリチュアル・スーパーマーケットへ
◎スピリチュアルな権威性の諸タイプ
◎禁句としての「グル」──スピリチュアルな教師に対する批判およびスピリチュアルなスキャンダルの性質
◎スピリチュアルな教師の重要性
◎基礎となる心理的な健全性
◎権力の力学との自覚的な関係
◎互いに対する信頼と明け渡し
◎教師とのであい──真の教師および生徒を見わける基準の定義
◎ルールを破る
◎スピリチュアルな一夫一婦制か、「浮気を重ねる」か
◎グル・ゲームと狂気の智慧
◎服従


《続刊》 グルと弟子の心理学──魂の道を求めて〔II〕

【目次】

◎教師の側の欠陥 ◎真の力の源泉 ◎愛という至福のために
◎ワールド・スピリチュアリティのヴィジョン
◎予想外の顛末──教師に対する虚偽の告発
◎教師・研究者へのインタビュー

●ヴィマラ・タカール……宇宙の英知による慈悲
●ラム・ダス……ラム・ダスの置かれた窮状
●レウェリン・ヴォーン‐リー……愛する存在との絆
●ジョン・ウェルウッド……東洋と西洋のであい──師弟関係の心理学
●ジョージ・レナード……スピリチュアルな権威性という有害な概念
●ロバート・フレイジャー……道なき砂漠でいかに道を見いだすか
●ラマ・パルデン・ドルマ……自分自身を受け入れる
●チャールズ・タート……人間的な欠陥を許す
●ジェイ・ウッタル……マスターの恩寵
●アーノー・デジャーダン……弟子としてのマスター
●ダニエル・モラン……マスターの影の中で生きる
●ゲオルグ・フォイアスティン……グルの原理の理解
●ブルーノ・バーンハート神父……神になるということ


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